訪問リハビリの内容とメリット【利用者事例あり】

在宅での生活を支えるために欠かせないサービスのひとつが「訪問リハビリ」です。
病気やケガの後、自宅で安心して生活を続けるために、当ステーションに在籍する理学療法士や看護師がご自宅に伺ってリハビリを行います。
訪問リハビリの内容
訪問リハビリでは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などがご自宅を訪問し、医師の指示のもとで以下のようなリハビリを行います。
- 基本動作の練習(立つ・座る・歩くなど)
- 関節の動きを改善する運動
- 日常生活動作(食事・着替え・トイレ動作など)の練習
- 嚥下(飲み込み)や発声のリハビリ
- ご家族への介助方法の指導
👉 生活に直結するリハビリを自宅で受けられることが大きな特徴です。
訪問リハビリを受けるメリット
- 自宅環境に合わせたリハビリができる
実際に生活している環境(段差・ベッド・トイレなど)で練習できるため、実生活に直結したリハビリが可能です。 - 移動の負担がない
通院の必要がなく、自宅で安心してリハビリを受けられます。 - ご家族も一緒に学べる
ご家族が介助方法を学ぶことで、在宅生活の安心感が高まります。 - 継続しやすい
定期的な訪問により、リハビリを無理なく続けられます。
利用者事例(実例)
事例:大腿骨骨折手術後の退院からの歩行状態改善
70代の女性。大腿骨骨折で手術を受け、入院期間中に十分なリハビリを受けられなかったため、退院後には下肢の筋力低下や関節拘縮(関節がうまく曲げ伸ばしできない状態)が進行し、歩行に大きな困難を抱えていました。
介入当初は家族も「手術してから歩けなくなった。もとの家に戻りたいけど難しいかもしれない」「歩けるようになるといいけど・・・」と不安や心配を抱えておられました。
訪問リハビリでは、利用者様の状態を分析し、以下のようなプログラムを実施しました。
- 関節拘縮を改善するためのストレッチや可動域訓練
- 安定した歩行を目指した歩行筋力トレーニング
- 下肢全体の筋力強化訓練

介入初期は拘縮改善のストレッチと手引き歩行(手を握って支えながらの歩行)などの介助歩行をメインに歩行に少しずつ慣れるようなリハビリを実施していき、徐々に介助を減らしていくことで自立した歩行が安心して行えるように取り組んでいきました。
そのような取り組みを続けることで、徐々に関節の拘縮の改善や歩行動作のスムーズさが見られるようになり介入から約1か月後には、自立歩行が安定して行えるまでに回復。
ご本人も「家の中を自由に歩けるようになった」と大きな自信を取り戻し、ご家族からも「日常生活に安心感が戻った」「おかげさまでもとの家でも過ごせそう」との声をいただきました。
まとめ
- 訪問リハビリは 生活の場で直接行えるリハビリ
- 移動の負担がなく、継続しやすい
- ご家族の介助方法の習得にも役立つ
- 実際の事例のように、生活の質を大きく改善できる
訪問看護ステーションクリーンケアでは、医師・理学療法士・看護師と連携しながら、病状や症状に合わせた一人ひとりに合わせたリハビリプログラムを提供しています。
「生活が不安」「家でのリハビリを受けたい」という方は、ぜひご相談ください。


